夫婦で楽しめる!『HARUNOの“美人ごはん”料理教室』体験レポート
夫婦のお悩み解決コラム「こっちだって仕事しているのに、なんでいつも食事を作るのはわたしなの?!」――そう思いながらなかなか彼に言い出せないこと、ありませんか?
実は、内閣府が出した『平成26年版男女共同参画白書』によれば、今や共働き夫婦は夫だけの収入に頼っている世帯の1.43倍。共働きの世帯とそうではない世帯の数が逆転したのが1996年と20年近く昔のことなので、そろそろ夫も料理をするのは当たり前という風潮になってもよさそうなものですよね。
とはいえ、いざ夫が料理をしたいと思っても、「やったことがない」「見たことがない」「聞いたことがない」ようなことができるはずもありません。そこでおすすめなのが、こちらです。
気軽にプロの味が学べる料理教室
グルメサイトでおなじみの『ぐるなび』が、ちょっといい感じのレストランで「気軽にプロの味を学ぶ」ことを目的に開催している『ぐるなびクッキング』。首都圏以外にも北海道、新潟、大阪、福岡などにも協賛レストランがあり、定期的に開催されています。
特徴は、
・手ぶらでOK
・料理の手順を間近で見られる
・一流シェフと交流できる
・試食OK
・お手頃価格
など。
また、この料理教室の参加者は“調理に手を出さず、時々食材や調理法に質問をしたりして、出来上がったものを試食する”というテレビの料理番組のゲスト役と同じ状態で教室が進行していきます。
なかでも東京・表参道にある和食ダイニングの『Cuisine de HARUNO 表参道』(キュイジーヌ・ドゥ・ハルノ おもてさんどう、以下はるの)は、リーズナブルなレッスン料でおいしいカクテルとおしゃれな本格和食レッスン、ウェルカムドリンクにおみやげ付き、気さくで話しかけやすい雰囲気のバーテンダーとシェフ…しかもイケメン! と好条件がそろっており、千葉からレッスンを受けに来る人もいるほどの人気店です。
筆者も何度か一人で受講しており(照れ)、カクテルでは「いちごのダイキリ」「ヴァンショー(ホットワイン)」「表参道ハイボール」「アメリカンレモネード」、お料理では「美桜鶏のスモーク」「豚すき鍋」「鰤大根」「恵方巻き」「サーモンのステーキ」などを教わりました。そういえば、魚の捌きかたから始める刺し身の盛りかたというのもありました。
どれもお家で簡単にアレンジできるうえ、見た目がオシャレに仕上がるレシピばかりなので、習った料理が食卓に上がることもしばしば。
食材の扱いから調理法、盛り付けかたまで一気に見せてくれて、しかもリーズナブル。夫にも習わせたいじゃあありませんかっ! 作ってもらいたいじゃあありませんかっ! ということで鼻息荒く夫婦そろって『HARUNOの“美人ごはん”料理教室』に行ってきました。
プロのバーテンダーやシェフなのに…フレンドリー!

Cuisine de HARUNO 表参道の店構え

早めに到着したが既に店内では準備が整っていた
6月のレッスン内容は、カクテルがスプモーニのアレンジ「酢プモーニ」とフローズンダイキリのアレンジ「フローズン酢ももダイキリ」の2種類、料理が「蒸し鶏~ゴマポン酢かけ~」と「鶏の唐揚げ」の2種類という計4メニュー。
この料理教室は、毎回バーテンダーが最初にカクテルを、次いでシェフが料理をレクチャーする形で行われています。
バーテンダーは山下雅史さん。バーテンダー歴30年以上の大ベテラン。その豊富な知識から披露されるストーリーはどれもこれも「ほほう」と感心してしまうものばかりです。

バーテンダーの山下雅史さん
今回も「スプモーニというのはイタリア語の“泡を立てる”が由来」「“フローズン”と冠しているものは、クラッシュアイスを使っています」「炭酸を使ったカクテルの場合、あまりステアしてしまうと抜けるので、マドラーを2回くらい軽く底から上に持ち上げるだけで充分」などのトリビアを紹介。
「本当に2回かき混ぜるくらいでいいんですか?」という質問に対しては「比重の軽いものから入れていけば、本来は注ぐだけで混ざるので大丈夫なんですよ」と理由を説明し、受講者からは「へぇ~」という感嘆の声が上がっていました。

完成した「酢プモーニ」と「フローズン酢ももダイキリ」
料理の担当は、今回初めて講師役を務める高山裕也シェフ。調理師歴12年、料理長・田島満成さんの片腕と言っても過言ではありません。

高山裕也シェフ
ちょっと安い鶏もも肉でもどのような下準備をすれば食べやすいと感じてもらえるか、ネギや生姜を使う理由、家にある調理器具が実演のものと違う場合はどうすればいいか、など、環境や手元にある食材が違っていてもおいしく作れる方法を挟みながらレクチャー。
「鶏肉は皮目から入れるんですか~?それとも身のほうから?」など、ところどころ飛び出す質問に丁寧に回答し、プロの知識を惜しげもなく披露していました。

完成した「蒸し鶏~ゴマポン酢かけ~」。ちなみに大根おろしはよく水を切ってあります
レクチャーが終わった試食中には、今回の講師だけでなく、シェフたちが各テーブルを回って疑問点がないかをきいたり、どういうアレンジができるかなどを説明したりしてくれます。ちょっぴり人見知りのために人前で質問できないわたしのような人でもこれなら話しかけやすい。非常にありがたい心遣いです。
家庭で再現できるおみやげ付き!
試食込みで2時間弱。帰り際には毎回レクチャー内容と関連性のあるおみやげが用意されています。恵方巻きの回では「簀巻」が、美桜鶏のスモークの回では「桜チップ」をおみやげにいただきました。
今回はカクテルの「酢プモーニ」で使用した果実を漬け込んだお酢。毎日大さじ1程度を食事に取り入れたり、水や炭酸水に溶かしたりして取り入れれば、夏バテ予防が期待されるとか。もちろんカクテルをお家で再現するためのおみやげですから、カクテルにもチャレンジしたいところです。

お家で再現。鶏肉がどこにあるのか見えないけど
家に帰り、ふたりで早速作ったのは蒸し鶏をアレンジしたもの。ここ最近、調理器具BUYに走っているわたしに「それって必要なの?」と呆れ気味だった夫が、「あの料理をするにはよく切れる包丁が必要だよね…今度買いに行こうね」と言ってくれ、さらにはサボり気味だった“夫作・休日の料理”も復活。
タイトルに「夫婦で楽しめる」と書きましたが、もちろん1人、また女友達を誘うのもありでしょう。でもここはやはり、夫婦で参加して余すところなくこの料理教室の恩恵にあずかってほしいな、と思うのです。