オススメ! めおとブックス! 第6回
家族みんなで遊べる! ママもパパも嬉しい「ボードゲーム」の魅力
夫婦のお悩み解決コラム「子どもがテレビを見たり、ゲームばかりしている」と悩んでいませんか? うちの5歳長男もテレビ好き。ツムツムがしたくて、スマホを狙っているときもあります。
筆者としては、ゲームは良くないと思ういっぽうでメリットもあるという考え。ゲームの「良いとこ取り」をするために取り入れたのが“ボードゲーム”でした。
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ボードゲームの世界は広い!

おうちでボードゲームfor ママ&キッズ 著者:すごろくや 1,944円
私自身は、子ども時代にゲームをした経験がありませんでした。また子どもの性格によって「熱中するゲーム、飽きてすぐ止めるゲーム」は違うもの。ゲームも安くないので、慎重に選びたいと思って手にとったのが『おうちでボードゲームforママ&キッズ』でした。
紹介されるボードゲームは全部で50種類。「世界観の魅力、わいわい遊ぶ、心理・感受性、頭を柔らかく、じっくり集中」の5章に分かれ、「年齢、人数、所要時間、難易度、誰とやるか」「ゲームの内容やポイント」「身につく楽しさや力」「次のステップとしてのおすすめゲーム」が解説されています。
我が家の長男の気質としては、5章の「じっくり集中」が合いそう。中には面白いだけでなく、インテリアとして飾っても可愛いボードゲームもありました。
ボードゲームでできる「ゲームのいいとこ取り」
テレビやスマホゲームにもメリットはあります。種類によって変わりますが、主に以下のような力が身につきます。
・記憶力
・集中力
・戦略的思考
・問題解決力
・全体や先を見据えた思考
・勝ち負けを知る機会
・相手の顔色を読む
・駆け引き
・友達や家族と一緒に楽しむ
うまく取り入れればプラスに働くゲーム。とはいえ視力低下は心配だし、1人でやると親とのコミュニケーションが取れないことに問題を感じていました。
そこで『おうちでボードゲームforママ&キッズ』に載っている『どうぶつしょうぎ』と『ブロックス』を買ってきたところ、見事息子は熱中。今は本物の将棋も覚え、将棋をしながら漢字を学ぶなどの波及効果も生じています。
実際に遊んでみて気付いたこと
ボードゲームをして気付いたのは、父子で遊ぶ時間が増えたこと。「子どもと遊んで」と言うより「『どうぶつしょうぎ』でもすれば?」と言うほうがパパも動きます。どうしても子どもとの遊びは大人がつまらなく感じがちですが、ボードゲームなら親子一緒に楽しめるのもメリットです。
ボードゲームをやっていて難しいと思ったのが、子どもへの対応です。特にプライドの高い長男は負けると毎回大泣きして拗ねてしまい、手がつけられません…。
本著には「小さな彼/彼女にとってゲームをする場は『世界のすべて』に等しく、そこで負けるということは、家族という社会の中で落伍者の烙印を押されたとしか感じられず、『どうしようもなく悲しくてたまらない』ことなのです」という記載が。短時間で終わる、協力型のゲームを選ぶといいようなので、次に挑戦するならばそういったボードゲームにしたいと思います。
他にも「集中力がない子どもに向いたボードゲームってなんですか?」「遊んでいる最中に子どもが飽きてしまったら?」などへの疑問への解説付き。これから夏休みに入り「エアコンのきいた部屋で子どもと何をしよう…」と悩むかたも、ボードゲームを考えてみてはいかがでしょうか。