編集長コラム

「ありがとう」のきっかけを持ち続けること

夫婦のお悩み解決コラム

離婚を経験して、夫婦とはなんだろうと考えてきました。離婚の理由をいろいろ言われたのですが、ぼんやり感じたのは「最近、ありがとうを言っていなかった」。

 

仕事が落ちつかず収入も安定していない時期、理解して支えてくれていたのに「ありがとう」と言っていなかった。当時はぼんやり思っていた程度ですが、最近になってこれが本質的な原因だったのかもしれないと思うように。

「ありがとう」のきっかけを持ち続けること

メオトークを通して、さまざまな夫婦に取材をしてきました。良い夫婦のかたはみな共通してお互いを尊重している。もちろん気に入らないこともあると思いますが、一歩引いてお互い、家族のことを考えている印象を受けました。

 

これは、会社でも同じなのかなと。

 

「なんか良いな」と感じる会社は、立場が異なる社員、上司がお互いを尊重している。「あの人はどうしようもない(笑)」なんてジョークは言っても、本気で「あいつはダメだ!」なんて出てこない。

 

「嫌だな……」と感じる会社は、お互いがお互いの立場で文句を言い合っている印象が強い…「誰が客に謝ると思っているんだ」「それは自分の仕事ではない」と言っている。「あいつは現場がわかってない」など、上司の悪口が聞こえることも…

 

“夫婦”も雰囲気の良い会社と同じ関係性であるのが良いのかなと。

 

お互い立場も役割も育った環境も違うんだから理解できないのは当たり前。ですが、「妻も大変なんだろう」「旦那も頑張っている」と理解しようとする姿勢を持たないと上手くいくものでも上手くいかないように感じます。

 

理解しようという姿勢を持つことの目標、ゴールは「理解できること」ではありません。「ありがとう」を言うきっかけを見つけることなのかなとも思います。

 

個人的な考えですが、離婚して「ツーカーの仲はいいものではない」と考えるようになりました。例えば「オイ」と言えばお茶を出してもらえる。意思が通じている印象がありますが、「ありがとう」を言うきっかけがなくなる。

 

お茶を出す側はきっと、「オイ」と言われた瞬間にいろいろ考えてお茶を入れてくれるんです。「今日は暑いから冷たいのがいいかな」「最近買ってきたあのお茶は美味しかったな」、そしてお茶を出してくれる。

 

そんな手間をかけたのに「熱いのが良かった」「あんまり美味しくない」なんて文句を言われたら、良い気分はしないですよね。一言「お茶をいれてくれない?」と言う手間をかければ、相手の手間にも気づけるかもしれない。

 

これは女性に対しても思います。「誕生日なのに忘れている」、そう思ったら「私の誕生日だよ」と一言言ってくれれば嬉しい。「本当はこうして欲しい」があったら言って欲しい。

 

実は男性もいろいろ考えているんですが、「こうして欲しい」と言ってもらえないとやっていいのかどうか悩んでしまうんです。言われてないのに「どうせ言っても聞かない」と言われてしまって、自信をなくしてしまうことも。

 

雰囲気が悪いとき、たいてい頭の中では考えているけど、言葉にして伝えていない。身近な相手だからこそ「わかってくれる」と思わず、素直に「こうして欲しい」と伝える。そしてやってくれたら「ありがとう」と言う。そんなきっかけをつくっていくことが「尊重」に繋がっていくようにも取材を通して感じました。

 

「ごめん」は何度も言われると信じられなくなりますが、「ありがとう」は何度言われても嬉しいものです。

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