自然と共に今を生きる夫が語る、妻との本気の向き合いかた

夫婦のお悩み解決コラム

夫婦とはなんだろう。

 

いろいろ考えてみますが、理想の夫婦像はなかなか見えてきません。実際に夫婦のおを聞いてみれば、自分にとっての理想型が見つかるかもしれない。本インタビューではそんな身近な夫婦におを聞いていきます。

 

最初に登場してくれたのは海外でバリバリ働き、現在は山梨で農家を営んでいる水上篤さん。簡単にものを買い与えるのではなく、まずは自分で作ってみることを子どもに教えていると語る、良い意味でこだわりのある子育てをする彼は奥様とはどんなふうに向き合っているのでしょうか。

自然と共に今を生きる夫が語る、妻との本気の向き合いかた

水上篤さん

現在の仕事

農業生産法人 株式会社hototo 代表取締役

農業生産法人 株式会社白州郷牧場 取締役

保健農園ホテル 運営アドバイザー

勤務曜日と帰宅時間

特に決まっておらず、朝は8時~9時に出かけ、18時~19時に帰宅することが多い。
子どもを保育園に送っていくこともある。

家族構成

妻、子ども3人(男5歳、女2歳、女0歳)

奥様の職業

株式会社hototoの事務系の仕事を必要な時のみお手伝いするほか、個人的な活動を平日10時~15時のみ行っている。

理屈じゃなく、一生一緒にいても大丈夫な気がした

結婚の決め手になったことは何でしたか?

 

水上:
普通、結婚するかしないかって迷うじゃないですか。でも、妻は、「結婚する?」「良いよ!」くらいの即断即決の人。そこがすごいと思いました。

性格的には自分とは正反対の人間で、人前に出たがらないですし、空気や場の雰囲気が読めて周りの人のことも考えられる女性です。

 

プロポーズまでは付き合い始めてから1ヶ月ぐらい。根拠はないけど、一生一緒にいても大丈夫だと思いました。収入や学歴を全く気にしないですし、僕が食いっぱぐれたらどうしようってことも考えないような人です。

「農業をやってるんだから、食べられなくなったら畑だけやっていけば良いじゃん、ほかの仕事は辞めちゃえば良いじゃん」って感じなんです。

 

–結婚前に人生観や仕事観について何か話をしていましたか?

 

水上:
そんなにきちんと話してはいないですけど、妻は、「森とか木が好きだから、そういうものに関わる仕事がしたい」とは言っていました。僕は、「お金お金ばかりじゃなく、“面白い”の多い生きかたができないかな?」という話はしていました。

二人ともお金に依存していなくて、お金なんてなくても生きていけると思っているところは似てますね。

自然と共に今を生きる夫が語る、妻との本気の向き合いかた

 

買う前にまず自分で作ってみることを大事にしているそうです。もちろん水上さんも手伝います。

結婚したら自分の時間がなくなると思っていたけど、してみたら楽しかった

奥様と結婚して良かったと思ったエピソードを教えてください。

 

水上:
目指しているところがほとんど同じだから、話題も同じなのが良いことです。

妻が読んだ子育ての本と僕が読んだ人材育成の本を交換しても、同じことが書いてある。
「そんなの面白いの~?」って言いながら交換するんですけど、読んでみたら「超面白かった!」ってなるんです。

 

では、奥様のどんなところが好きですか?

 

水上:
一言では表せません(笑)
深い海のような存在です。

 

–深い海とは??

 

水上:

「かわいい」とか「ワクワク」も言葉で説明できないじゃないですか。

だから、どこかひとつのパーツを言い表そうと思っても難しいし、違和感があります(笑)

 

なるほど。ちなみに夫婦生活は、独身時代に想像していたものと同じでしたか?

 

水上:

もともと想像してませんでした(笑)

あんまりあーだこーだと考えると大変だから、明日のことは明日考える。目の前に来たものを楽しもうと思ってるので、先のことはあまり考えてないです。

 

結婚は、してもしなくてもどっちでも良いものだと思うんですが、夫婦として生きていくほうが人生は2倍3倍面白いと思います。自分と違う考えかたに出会えますから。

言葉のコミュニケーションだけではなく、もっと同じ体験を

「色々細かく考えてない」水上さんが、夫婦生活を円満に保つために日々の生活の中で実践していることは何かありますか?

 

水上:
相互理解ですね。
そのための一番簡単な方法は、「共同作業」です。

世の中は、相互理解力が弱すぎる人が多いと思います。
「あれは自分に合わない」とか、「この人は喋りにくい」とか、「だから嫌だ」って。基本が「自分に合わせてください」っていうスタンスじゃないですか。

 

でも、自分に合う人やモノなんて世の中にないんですよ。違うものを相互に理解して楽しんでいく社会だから、「私にぴったり合う人がいるはず」ではなくて、「合わないから良い」んだと思います。
コミュニケーションは口だけじゃ無理なので、一緒に体験しないとだめです。

 

–お出かけするときは、どんなところに行っていますか?

 

水上:

妻が行きたいイベントに一緒に行ったり、逆に自分のイベントも見に来てもらったりしています。
農業もやるし、同じものを見聞きしていますよ。

仲良くいようなんて考えたことがない。お互いに思ったことははっきり言う。

 

水上さんから奥様に「こうしてほしい」と言うことはありますか?

 

水上:
ありますよ。

「食事は手作りが良いよね」とか、「子どもにジャンクフードは食べさせないでね」って言っているんですけど、妻自身がファーストフードに行くので、子どもが「○ッピーセット、○ッピーセット」って言うんです。(笑)

しょうがないですよね、そうなったら。そんなに怒ることでもないですし。

日々やることが多すぎて、ストレスを感じている暇もないですしね。

 

いつまでも仲の良い夫婦でいるために、日々の生活スタイルや考えかたなど、結婚してから自ら変えたことは何かありますか?

 

水上:

なるほどね~。

 

なるほど?

 

水上:

無理してまで仲良くしていたいと思ってないんです。

 

こちらが「なるほど」です(笑)

 

水上:

「これを言ったらこの人と関係が崩れるであろう」という気持ちがそもそもないんですよ。

「この人に嫌われたくない」とか、「この人に好かれたい」っていう想いがない。

その人のためを思えば言うべきことは言うし、お互いにこれからも一緒にやっていかなきゃいけないので。

だから、仲良くしようって努力していることはまずないです。

たぶん、妻にもないと思います。そんなところに気は遣ってないです。

 

世の中では、惚れた弱みみたいな感じで、どちらかがどちらかに合わせてしまっている組み合わせって実は結婚前も結婚後も多い気がするんですが、お二人の根底にある信頼関係はすごいですね。

 

水上:

うーん。たとえば、「子どもに嫌われたくないからこれを言わない」って考えることってないじゃないですか。叱るときはしっかり叱るし、その子自身を否定しているわけじゃないので、何か言ったからってお互いの信頼関係は絶対に崩れないっていう中で思っていることをきちんと言葉にすることは必要ですよね。

 

「本当はこうしてほしかった」とか、自分の考えていることを普段から相手にきちんと言わないとズレます。言わないとわからないことはいっぱいあるし、「察してほしい」なんて無理だと思う。

 

「ただいま~」「おっせえよ!」みたいな感じで、思ったことは思った時に言ったほうが良いですよ。
自分の人生でもあるし奥さんの人生でもあるから、誰かが無理するっておかしいじゃないですか。

 

合わせるって大変ですよね? どうせ合わないのに。

自然と共に今を生きる夫が語る、妻との本気の向き合いかた

 

2015年11月に三人目が生まれました。水上さんのご両親も一緒なので、家族は7人になったそうです。


うまくいかない夫婦はコミュニケーション不足なんじゃないかな

仲が良さそうだから、これまでに離婚の危機なんてないですよね?

 

水上:
ないです。離婚なんて考えたことがない。
離婚する・されると思っていたら毎日オドオドになっちゃうと思います。

 

たとえば、「明日クビになるかも」ってオドオドしながら働いている従業員が良いパフォーマンスを出すことはない。仕事の中には査定で評価が上がったり下がったりする制度もありますけど、結婚でいったらそれが離婚なんじゃないかな。そんなこと気にしていたら疲れますよね。

 

うまくいかない夫婦は、コミュニケーション不足なんだと思います。

先ほどの話にも出ましたが、都心に住んでいると夫婦の共同作業がないから、一緒にご飯を食べているだけになりやすい。

でも、それじゃ相手への理解は深まらないですよ。

 

ホントは、一緒にキャンプに行ったり海に行ったり、一緒にジョギングしたり、マッサージしたり、小さな事でもいいので何かを一緒にやったほうが良いと思います。同じ体験をすることでコミュニケーションが深まるから、「同じことをやってみる」ことは大事です。

 

家事だって、実際にやってみればわかります。世のお父さんたちはやらなすぎる。家事は楽だと思っている男性が多いと思いますけど、家事や子育ては、絶対に仕事より大変です。

 

水上さん自身がこれからも変わらずにいたいこと、奥様に変わらずにいてほしいことは何かありますか?

 

水上:

常に考えは変わるだろうから、変化していく日々を楽しみたいです。そのほうが良いですよね!

「独身のときみたいに常に化粧をしていてほしい」って考えかたなんて理解できません。

これまでも、今も、これからも、その時々の「今」に注目している

 

これからの夫婦生活についての希望・目標はありますか?

 

水上:

突然来年は海外に行くかもしれないし、沖縄に移住するかもしれない。どうなるかわからないですけど、

僕も妻も、どうなっても人生を楽しむ自信はあります。

 

あとは、子どもに受けさせたい教育やサービスがないので、それを自分たちがつくらなきゃいけないと思っています。子どもはどんどん大きくなりますから、時間も迫っているので「いつか」なんて考えていない。

 

だから、未来にも過去にも注目していなくて、「今」に注目しています。
今を楽しめなかったら10年後は楽しくないはず!

ライター所感:

実は水上さんと私は友人です。このインタビューのやり取りだけを見れば、水上さんを「あっけらかんとしていて、必要以上に人に気を遣わない、ダイナミックな人」だと感じるかもしれません。

でも、彼は非常に面倒見が良く、人の気持ちに気づいて細かな配慮ができるタイプです。今回、このインタビューもふたつ返事で受けてくれました。

 

ダイナミックに構えながらも関係が壊れない夫婦でいられるのは、水上さんご夫妻がお互いを信頼し本音で向き合っているからなのかもしれません。理想の夫婦像だけではなく、コミュニケーションってなんだろうってところも深く考えさせられる、良い機会になりました。

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