「夫を立てる」のが嫌いだった私の心の変化と“私なり”の立てかた

夫婦のお悩み解決コラム

「夫を立てる」という言葉が嫌いだった。女系家族で代々婿取りの家に生まれ、中学で父を亡くしその後は母子家庭育ち、さらに女子高女子大卒の筆者。ザ・女の世界で生きてきたため女性が何でもやるのは当たり前だったし、世間でいう「夫や跡取り長男を敬う」的な空気とは無縁だ。

 

だからだろう、長男である夫と結婚して男優位な義実家のムードに心底ビックリしたし、夫を立てる友人を見ると未だに驚く。そう、私は夫を立てることができないのだ。

「夫を立てる」のが嫌いだった私の心の変化と“私なり”の立てかた

夫婦はフィフティフィフティ

夫婦間に差はない、と思っている。今はフルタイム、パート、専業主婦など様々なライフスタイルを持つ妻が多いが、どれが偉いなんてない。人にはそれぞれ適性があり、自分の適性を生かしてさえいれば、妻が何をしていようと夫婦はあくまでフィフティフィフティだ。

 

同等の関係なのに、なぜ妻が夫を立てないといけないのかわからない。元々の性格もお世辞を言うのも下手で、まず思いつかないタイプ。甘えるよりも甘えられるほうがラクだし、甘え下手でもある。「人を立てる」なんて、ガラじゃないのだ。

 

最初のうちは「女性は結婚すれば家事、育児、親戚付き合い…って負担が増えるのに、何で夫まで立てないといけないの。もうこれ以上頑張れないよ…」という暗い気持ちさえ出てきていた。しかし暮らしていくうちに「夫を立てたほうが自分も家族もラクかも」と気付いたのだ。

毎日のほほんと暮らしたい

それに気付いたのは、男女の性格差を意識してからである。あくまで我が家比だが、男性は気分転換がうまくなかったり、何かと神経質だったり、プライドが高い割に自信をなくしやすかったりし、前を向くのにとても時間がかかることもある。

 

ここにフォローを入れて家庭を明るくするのが女性の役目なんだなぁ…と気付いた。ほっておけば家庭の雰囲気自体が暗くなってしまう。「妻は家庭の太陽」とはよく言ったものだ。

 

これは何も、夫や子どものためだけではない。毎日のほほんと過ごしたい筆者としては、一緒に過ごす人も明るくノンキでいてほしい。夫をフォローして前向きになってもらうことで、自分も毎日のほほんと暮らせる。ギスギスしていた夫婦関係も言動が丸くなるように感じるし、ほんのたまには、家事の手伝いなど現実的な効果もあるのだ。

立てるより、小さな感謝を

立てる必要性がわかってきたものの、急に褒めるなんてできない。それに「立てる」という言葉は違う気がするのだ。それよりも「小さいことへの感謝を言葉にする」「小さな長所も認めて言葉にする」ほうがしっくりくる。

 

まずは会話を増やした。単純なことだが、「『言わなくてもわかってもらえる』と思っていてもわかってもらえてないこと」が多く、そこで夫婦関係に問題が生じていることに気づいたのだ。他人同士だからこそ、何でも何度でも話すべきである。

 

不思議と会話が増えることで、夫に感謝を伝える心の余裕も生まれた。「会話が少ないから言えなかった言葉がある」ということにも気付いた。とってつけたような褒め言葉は言えないが、「助かった」「ありがとう」「◯◯してくれてよかった」「◯◯が得意だよね」なんて日常会話で出てくるようになった。

 

これが私なりの最大限の「夫を立てる」ことだとわかったのだ。

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